コブシの花の白い狼煙が
光の強くなった青空に一斉にあがる
花のドミノが始まる合図だ
コブシに少し遅れて桜が開く
風の便りが どんな鐘を鳴らして花に伝わるのか
落花を待ち受けたように ツツジの赤紫の蕾が顔を出す・・・
拙詩『花のドミノ』の冒頭です。
今まさに花のドミノが始まりました。命あるものが生き生きと活動し始めています。この詩は次のように終っています。
無数の蕾が めいめいの方向を見つけて開き
戴いた命をまっとうするあいだ
空から降り零れてよいものは
陽の光と
雨の雫
それより他の余計なものは
これから開く命のうえに
二度と再び降ってくるな
福井県の若狭にある高浜原発を関西電力は再稼働させようとしていますが、それは廃炉年限40年を越した老朽原発です。事故を起こした福島第一原発も同じ情況で、有識者から危険性の指摘を受けていたと後で知りました。事故を起こした後で知っても取り返しはつきません。
若狭で原発事故が起きれば、放射能の雲はたった2時間で琵琶湖を越えて神戸に達するそうです。空気も水もこれから開く生きとし生けるものの命も、電力会社の損得勘定や国の政策によって放射能で汚染されて良いわけがありません。
今年も、知人からツクシが届きました。<春を待ちわび春を見つける喜び>を分かち合い、幼い人たちに残していけますように。
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