私はときおり吟遊詩人社の「出張」で音楽の仕入れに参ります。そこに行けば必ず心を打つ音楽に出会えるというわたしの秘かな<音楽の泉>があるのです。
今月も音楽に出会いに行ってきました。行き先は岡山県の倉敷市です。倉敷には、音楽を子どものうちから学ぶことができる取り組みがあります。
東京藝大大学院を卒業され、東京都交響楽団のヴィオラ奏者をされていた江島幹雄氏が、人生のパートナーの安藤律子氏と出会われ、それまでの安定した職を捨てて、安藤氏の故郷倉敷の地に本物の音楽を根づかせることを決意されて以来40年以上の年月を経ていると思います。
「子供のためのヴァイオリン教室」から始まり。「倉敷ジュニアフィルハーモニーオーケストラ」「倉敷アカデミーアンサンブル」等、江島先生安藤先生ご夫妻は、心のこもった音楽を育てる場を倉敷の地で創ってこられました。
ここから結果としてたくさんのスーパーキッズを排出してはいますが、それは目的でなく結果の一つでしかありません。自閉症や発達障がいをもつお子さんも、おおらかに受け入れられ、音楽を通して人を育てるということを実践してこられました。
今回の31回目の倉敷ジュニアフィルハーモニーオーケストラ定期演奏会では、リムスキー・コルサコフの『シェラザード 作品35』が最も心に残りました。コンサートミストレスは、当ジュニアアンサンブルのOGの岸本萌乃加さんで、佐渡裕氏のスーパーキッズオーケストラのメンバーだった人ですが、今まで聴いたことがないような彼女のヴァイオリンの繊細な音色に驚きました。今も彼女が演奏したソロパートの出だしが、からだのなかに響いています。早速この曲のCDを手に入れ、繰り返し聴こうと思います。演奏会は、音楽の泉で清水を飲むこと。その一滴が私のなかをどのように巡り作用するか・・・。新たな楽しみを頂いて帰りました。
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Devorah Oates (火曜日, 07 2月 2017 22:01)
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Tam Struck (水曜日, 08 2月 2017 01:44)
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